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03.27
Thu
込みすぎてはいないけれど座れるわけでもない電車での30分余りを、なるべく退屈せずに過ごしたい。でも、なんだか本を読む気にはなれない。
ふと目の前の優先席に「おもいやりぞーん」と書いてありました。
おもいやりぞーんって、なんだかイマイチな気が…。

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「思いやり」を持ってゆずるための席ということ?そう言われてしまうと、なんだか座りずらいなあ、なんてうがった見方をしてしまいます。
「やさしさぞーん」みたいなことですよね。

「いつでもゆずれるゾーン」、よけいに立ちにくいかなあ。
「ゆずるのに勇気なんて必要ないさゾーン」、啓発的なかんじ。そして長い。
「ここ以外はゆずらないゾーン」、いやみだなあ。

いっそ、全部の席に優先席にするとか!それも気持ち悪い感じがします。モラルとルールの関係って難しい。

前に池谷裕二さんがTwitterで「合法バイアス」という話をしていました。
(以下引用)
ルールの面白い点は、何かを規制しようとルールを作ると「抵触しなければ何をやってもよい」とかえってモラルが低下すること。だから規制は一層厳しくなる方向に。職場でも家族でも友達でも恋人でも「ただなんとなくうまく行っているとき」はルールを作らないほうが賢明なんです
追記:ルールを作らない、と決めると、それ自体がルールになるから、やはり合法バイアスが生じます。「そっか、なにをしてもいいんだ」と。つまりルールを明辞化しないことが肝。

(引用終わり)

こういうことってあるよなあ、と思います。
自分との約束でも、おうちでビールを呑んでいいのは週3回!と決めると、たまたま忙しい週でももったいない気がして、無理に呑んじゃったり…
あと、ルールを決めると賞罰で動機づけるようになりがちだなあとも。

モラルというとかたいけれど、一人ひとりの中の快、不快が、社会的なものをつながっているといいなあと思います。それって、民主的な世界のひとつの状態です。

そんなこんなで、あっという間に最寄りの駅でした。


池谷さんの本で、読んだものをいくつか

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
(2010/05/28)
池谷 裕二

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進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
(2007/01/19)
池谷 裕二

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