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02.06
Thu
明日から、山梨県にあるプロジェクトアドベンチャーのホームコースで、知識や技術のリフレッシュをしてきます。アメリカのプロジェクトアドベンチャーからスタッフが来て、実技と筆記のテストもあるんです。。

コントロールできるリスクを使ってアドベンチャー活動を行うプロジェクトアドベンチャーですが、やはり一歩間違うと大きな事故につながります。2年に一回のこの機会が、自分自身のスキルを確認する場になっています。その中で扱うのは主に安全管理の知識やスキルなのですが、それって安全だけにとどまらないと思うのです。

大学生のころに体験教育や野外教育とであって、その中で人とどう関わるか、気持ちをどんなふうに扱ってどんなふうに共有するか、学びとしての形に整えるるのを手伝うにはどうしたらいいか。そんなことをたくさん考えました。
その時のぼくは、人との関わりのスキル(ソフトスキル)に興味があったし、それなりに鍛えられてきたはずでした。
そして、もっと学びたいと別の大学の大学院で野外教育を専攻しました。
大学院では、ダイナミックな登山やクライミングの中でその瞬間瞬間に最適な判断をし、安全を管理しながら野外でしかできない強烈な体験をつくり出すハードスキルが求められました。大学院に入ったばかりのぼくに、そんな力はありません。
そうすると、大切にしてきたはずのソフトスキルも、全然うまく使えないのです。その時は、自分には何にもないのではないか…と苦しい時間を過ごしましたが、今思うとそりゃそうですよね。

プロジェクトアドベンチャーでも、安全に関するスキルがあるからこそ、安心してダイナミックなことができたり、参加している人たちに任せたりすることができるということはたくさんあります。
例えば、ハイエレメントという活動の中で、命綱(ビレイロープ)がたるんでいる。そのたるみは、地面から距離が近いところでは大きなリスクをはらんでいますが、上空ではチャレンジしている人自身の挑戦を守るものです(必要以上にたるみをとって、命綱で体を支えてしまうと、その人のチャレンジを奪ってしまうことになるかもしれません)。

ハイエレメント


ハードスキルがあるからソフトスキルがいかせるし、ソフトスキルがあるからハードスキルを最大限発揮できます。ここまでは後で学びの素材に出来るものだけど、これ以上ははっきりとストップしなければいけないというラインも引けます。

ということで、2泊3日のトレーニング&テスト、がんばらないとな。。


話は変わるけれど、学校の先生にとっての「ハードスキル」と「ソフトスキル」を無理やり考えると、どんなことなんだろう。

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02.05
Wed
父親の友達に、ひろせのおじちゃんという人がいます。
いろいろあって今は全然呑まないのだけれど、もともとはのんべのおじちゃんで、よく家に来ては酔っぱらっていました。
小さいころからぼくや弟のことを大切にしてくれていて、呑むと二階にいるぼくたちを大声で呼んでは、同じ話を何度もするようなおじちゃんです。
中学生の時なんかは、そうやってからまれるのが面倒だったりもしました。

大学を卒業して、大学院に行くために長崎を離れる時、いつも通り酔っぱらったおじちゃんは、いつも通りのお酒の匂いと一緒に、こんな言葉をくれました。

「祥吾。踏み出す一歩目は、周りの人が分かるごと、でっかか一歩じゃないといかんとぞ。」

時々、その言葉を思い出します。
臆病だったり、気にしいだったりするぼくは、誰も気づかない一歩目を踏み出しがち。
「周りの人が分かるごと、でっかか一歩目」
ちょっと無理にでも、一歩目はわかりやすく大股で踏み出したいなあと、思っています。
そしたら、応援したり、喜んだり、ちゃかしたりしてくれる人も出てくるし。

面倒くさいおじちゃんとゆっくり呑んでみたかったなと、少しだけ思ったりします。

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02.04
Tue
大学院の時の修士論文は、「長期冒険キャンプにおけるグループプロセスと個人変容との関連の検討-自尊感情に及ぼすグループの影響に注目して-」という、ただただいかついタイトルでした。(内容については、またの機会に)

2週間のキャンプの間中、一人ひとりやグループと関わりながらその様子を記述したものと、キャンプが終わって2か月くらいした後にインタビューをしに行って得た子どもたちの語りが主なデータでした。(質問紙もとったけど)

質的研究という分野の研究法で、その時に「自分自身がものさしになる」という体験をして、研究の中で実践者としての力も鍛えられたなあと感じています。
(指導教官の坂本先生のことも、またの機会に)

やっと本題です。
そうやって研究に取り組む中で自分自身と向き合っているころに、想田和弘さんの「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」という本を読みました。
想田和弘さんは、ご自身で「観察映画」と評している手法でドキュメンタリー映画をとる監督さんです。主題を持たず、対象に入り込んで映像にするという観察映画では、リサーチや台本、ナレーションやテロップ、そして音楽さえも使わないそうです。

その本に書いていることは、当時ぼくが取り組んでいた質的研究と大きく重なりました。
「映画作家が撮れるのは、撮影者の存在によって変わってしまった現実以外に、あり得ない」こと、だから「観察映画では必ず、僕自身も含めた観察になる」こと。
キャンプでの記述データを読み返したり、子どもたちの語りを聞き返していたりしていた僕にとって、対象との距離を考え直すきっかけになりました。
「自分も含めて対象を観察すること」って、ついつい忘れてしまうけれど、今でも大切にしていることです。

教育とは違う視点で、「対象を観察する」ということについて考えてみることのできる本。
久しぶりに読み返してみようと思います。

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「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」 想田和弘 
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02.03
Mon
ぼくは長崎の出身です。
母方のばあちゃん家がある地域に、「さばくさらかし岩」という岩があります。

「さば」は、魚のさば。「くさらかし」は、腐らすを長崎弁にした言い方です。つまり、「サバをくさらす岩」という意味です。山の上にそびえる岩肌に不安定に乗っかる、まあるい大きな岩。その岩のことを、そう呼んでいます。
昔、サバの行商が、「落ちてきたらどうしよう…」と大きな岩の前で立ち往生している間にサバがくさってしまったという言われから、そう呼ばれているそうです。

やりたいことがたくさんあったり、忙しかったり(忙しいような気がしていたり)、迷ったりしているうちに、大事なものの鮮度が落ちることって、あるよなあと思います。
特にぼくは、そういうことが得意なほう。笑
じっくり考えるとか、あれとこれとをゆっくりつなぎ合わせるとか、そういうことを大事にしている反面、実は「まあいいか」といろんなことを素通りしている気がします。
情報や、アイディアや、いろんな出会いの中に、「鮮度」が必要なものがあります。その鮮度を逃さずに、不安定さや未完成さもまるごと、捉えていこうと思っています。

ブログを書くことへのまわりくどい言い訳です。

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02.03
Mon
文章を書くのって難しいです。
ほとんどの人が出来ることだけど、上手や上手じゃない、好きや好きじゃない、届く届かないがあって、その基準がはっきりしていない。
「どこ」に向けて書くのかで文章の作法も違うし、「だれ」に向けて書くのかで選ぶ言葉や語り口が変わる。
今、いくつか原稿を書いていて、やっぱり難しいなあと思います。

去年、『クラスのちからを生かす』という本を書いていた時に、こんなメモを残していました。(一部抜粋です)

<一生懸命書いていてみつけたこと>
・角ばった言葉はすわりがいい。わかった気になりやすい。でもなかなか自分のものにならない。まるっこい言葉は受け取ってもらいやすい。届いた気になりやすい。でもすぐにころがっていってしまう。さいしょに出てくるのは角ばった言葉(自分の場合)。それを何回も何回も転がして、ようやく角がとれていく感じ。
・「まじめさと独りよがりさ」。プログラムだと、まじめで独りよがりな言葉を「アンディ」という箱に入れて手渡せる。だから、伝わっている実感もあるんだけど、活字はむき出し。むきだしな分、よけいに肌触りがあって、きちんとパッションを整えないと読む人を疲れさせるんだな。
・PCで打ち込む、手書きで書き加える、音読する、これを繰り返し順番にやってくのがいいね。身体をつかって書く、っていう感じで。PCだけだと、どんどんミクロに入っていってしまう。


今書いている原稿でも、やっぱり同じようなことが…
なんでもちょっとずつ続けていく、練習していくことって大切ですね。

書くことのヒントになった本をいくつかご紹介。

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『街場の文体論』内田樹  すごーくおもしろかったです。対象との距離感の自在とか。
街場の文体論街場の文体論
(2012/07/14)
内田樹

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『小田嶋隆のコラム道』小田嶋隆  つい最近読んだ同氏の「ポエムに万歳!」もおもしろいです。
小田嶋隆のコラム道小田嶋隆のコラム道
(2012/05/21)
小田嶋 隆

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